お母さま、お父さまへ-お子さまを虫歯から守ってあげましょう

小児歯科

お子さまが虫歯になったとき「乳歯が虫歯になっても、そのうち大人の歯(永久歯)に抜け替わるから放っておこう」と思ったことはないでしょうか?しかし、乳歯が虫歯だらけということは、永久歯の生えてくる場所が虫歯の菌だらけということ。生え替わったばかりの永久歯は虫歯菌にとても弱いため、お口の中がそんな状況では、永久歯もあっという間に虫歯になってしまいます。

また「生まれつき歯の質が弱い」「遺伝的に虫歯にかかりやすい」といった、諦めのような考えをお持ちになったことはありませんか?虫歯は感染症です。つまり、原因を断てば必ず予防でき、治療できるのです。そのため、乳歯の特徴、虫歯の原因や進行段階によって異なる症状などを知り、それに対する対処法や予防法を知ることが非常に重要となってきます。

当院では、お子さまに対しても、大人の方に対するのと同様にラポール(信頼関係)を大切にしながら治療を進めます。治療ユニットに座る練習、お口を開けて治療器具に慣れる練習などをして、ラポールが築き上げられてから治療を始める方針です。もちろん、ご両親にもしっかりと歯の健康についての説明を行い、ラポールを築けるよう努めます。

こうして、お子さまとご両親の双方に安心して治療を受けていただくことが、お子さまが将来にわたって歯医者嫌いにならず、スムーズに治療できることにつながると考えます。私たちとご両親が二人三脚で力を合わせ、お子さまの虫歯ゼロを目指して頑張っていきましょう。

当院の小児歯科治療の流れ

●1:問診
現在の状態をチェックしていきます。
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●2:口腔内診査 小児歯科治療の流れ
お口の中をチェックします。お子さまが泣いてしまった場合などは、保護者さまと一緒にユニットに座っていただき、可能なところまで拝見します。決して無理をせず、お子さまの様子を見ながら進めますのでご安心ください。
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●3:レントゲン
現在の状態を把握するために、必要に応じてX線による撮影を行います。当院ではデジタルレントゲンを採用しているので、従来のレントゲン(フィルム型)に比べて、被ばく線量は1/10程度です。
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●4:説明・お話
ご記入いただいた問診票や、口腔内診査・レントゲンなどを基に診断し、結果、原因、対処法などをご説明します。プライバシーを大切にした半個室の診療室で、お子さまと一緒に聞いていただけます。
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●5:TBI(歯みがき指導)・練習(TSD法) 小児歯科治療の流れ
小さなお子さまは自分でしっかり歯を磨くことができませんので、磨き残しをフォローしていただくため、お母さまやお父さまには、歯ブラシやフロスの正しく効果的な使い方などを知っていただきます。また同時に、衛生士による細かな食事指導も行います。
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お子さまには「歯医者は怖くない」ということを知ってもらうために「TSD法」によっていろいろな練習や体験をしてもらいます。TSD法というのは「Tell(話す)・Show(見せる)・Do(実行する)」の略です。

お子さまでなくても「何をされているかわからない」という状況は怖いものです。まずは器具を見せて触ってもらい、そしてお口の中で器具を回したり、お口の水をバキュームで吸ったりすることで、治療を受ける練習をし、怖くないことを実感してもらいます。
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●6:治療小児歯科治療の流れ
優しいドクターが、お子さまの目線に立って治療を開始します。当院では、さまざまな機器や工夫によって、痛みに敏感なお子さまでも、打たれる瞬間がわからないくらいに「痛くない麻酔」を心がけていますのでご安心ください。

また治療は、基本的にお子さまが1人で治療ユニットに座れるようになってから開始します。それまでは何度でもTSD法による練習を繰り返しますので、ご心配なさらず、そして諦めずに、お子さまを連れて通ってください。

押さえつけながら治療をするなど、将来トラウマになってしまう可能性のある行為はせず、お子さまが歯科医師を信頼し、安心して治療を受けられるようになるよう配慮いたします。
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●7:定期検診
治療が全部終了したら、歯にフッ素を塗布してメンテナンス(定期検診)へ。頑張ったお子さまには、シールなどのご褒美も用意しています。

小児の予防歯科メニュー

シーラント(予防填塞) ※保険適用シーラント(予防填塞)
シーラントとは、奥歯の溝を薄いプラスチックで塞ぐ虫歯予防法です。奥歯の溝は複雑な形をしているので歯ブラシの毛先が入らず、毎日歯みがきをしていても虫歯になってしまうことがあります。この溝をシーラントで塞いでおくことで虫歯を防ぐのです。

ただし、シーラントによって予防効果が期待できるのは、シーラント処理をされた箇所のみです。奥歯の噛み合わせ部分は虫歯から守れても、歯と歯の隙間など、ほかの部分には効果がありません。シーラント処理をしたからといって歯のケアが不要となるわけではありませんので、その点には注意が必要ですが、乳歯や生え替わったばかりの永久歯など、特に虫歯になりやすい時期の奥歯のケアにはシーラントをおすすめします。

フッ素の応用
フッ素には以下のような働きがあり「歯」と「お口の中の細菌」に作用して虫歯の予防に役立ちます。

・唾液に含まれるミネラルが歯に付着しやすくなり、再石灰化(歯の表面の再生)を助ける
・歯の質を強化し、酸で溶けにくく(虫歯になりにくく)する
・酸が生成されるのを抑える
・虫歯菌、歯周病菌の働きを弱める

フッ素は子どもから大人まで有効ですが、特に子どもの「乳歯」や「生えたての永久歯」は歯の質が弱く虫歯になりやすいため、フッ素の予防効果が強く期待できると言われています。そこで当院では「フッ素塗布」と「フッ素洗口」という2つの手法を推奨しています。この2つの主な違いはフッ素の濃度で、期待できる効果も少々異なります。

●フッ素塗布フッ素塗布
フッ素塗布は歯科医院で行います。丸めた綿や綿棒を高濃度のフッ素に浸して、歯1本ずつにフッ素を塗る方法です。短時間で終わらせることができるため、お子さまから大人まで受けられます。1年に約4回の塗布を継続することで20~40%程度の虫歯予防効果があるとされているほか、特に歯質の強化が期待できる方法です。

当院ではフッ素塗布を、検診(初診、再診)時に無料でサービスしています。2~3か月に1回のフッ素塗布がおすすめですので、ぜひご利用ください。

●フッ素洗口
こちらは、ご家庭で行う方法です。低濃度のフッ素が入った洗口液で口をすすぐことで、虫歯を防ぎます。フッ素洗口を1日1回行ったときの虫歯予防率は約20~60%で、国内では最も高い虫歯予防効果があるとされています。

<フッ素洗口の方法>
1:フッ素洗口剤(粉末)を水で薄め、フッ素洗口液を作ります。
2:歯を磨きます。(プラークを落とすことでフッ素の効果が高まります)
3:フッ素洗口液を口に含みます。
4:フッ素洗口液を飲まないように、下を向いて30~60秒ブクブクうがいをします。
5:吐き出します。吐き出したあと、水でうがいをしてはいけません。

※うがい後30分は飲食を控えます。ちなみに、薬局やスーパーで販売されているフッ素配合の歯磨き剤などに含まれるフッ素は低濃度(500~1,000ppm)ですが、使い続ければ再石灰化の促進や酸の抑制がある程度は期待できますので「フッ素塗布」や「フッ素洗口」と併せて行い、虫歯予防の効果をより高めることは可能です。

一生快適な食生活を送れますように。