小児の予防歯科メニュー

シーラント(予防填塞) ※保険適用シーラント(予防填塞)
シーラントとは、奥歯の溝を薄いプラスチックで塞ぐ虫歯予防法です。奥歯の溝は複雑な形をしているので歯ブラシの毛先が入らず、毎日歯みがきをしていても虫歯になってしまうことがあります。この溝をシーラントで塞いでおくことで虫歯を防ぐのです。

ただし、シーラントによって予防効果が期待できるのは、シーラント処理をされた箇所のみです。奥歯の噛み合わせ部分は虫歯から守れても、歯と歯の隙間など、ほかの部分には効果がありません。シーラント処理をしたからといって歯のケアが不要となるわけではありませんので、その点には注意が必要ですが、乳歯や生え替わったばかりの永久歯など、特に虫歯になりやすい時期の奥歯のケアにはシーラントをおすすめします。

フッ素の応用
フッ素には以下のような働きがあり「歯」と「お口の中の細菌」に作用して虫歯の予防に役立ちます。

・唾液に含まれるミネラルが歯に付着しやすくなり、再石灰化(歯の表面の再生)を助ける
・歯の質を強化し、酸で溶けにくく(虫歯になりにくく)する
・酸が生成されるのを抑える
・虫歯菌、歯周病菌の働きを弱める

フッ素は子どもから大人まで有効ですが、特に子どもの「乳歯」や「生えたての永久歯」は歯の質が弱く虫歯になりやすいため、フッ素の予防効果が強く期待できると言われています。そこで当院では「フッ素塗布」と「フッ素洗口」という2つの手法を推奨しています。この2つの主な違いはフッ素の濃度で、期待できる効果も少々異なります。

●フッ素塗布フッ素塗布
フッ素塗布は歯科医院で行います。丸めた綿や綿棒を高濃度のフッ素に浸して、歯1本ずつにフッ素を塗る方法です。短時間で終わらせることができるため、お子さまから大人まで受けられます。1年に約4回の塗布を継続することで20~40%程度の虫歯予防効果があるとされているほか、特に歯質の強化が期待できる方法です。

当院ではフッ素塗布を、検診(初診、再診)時に無料でサービスしています。2~3か月に1回のフッ素塗布がおすすめですので、ぜひご利用ください。

●フッ素洗口
こちらは、ご家庭で行う方法です。低濃度のフッ素が入った洗口液で口をすすぐことで、虫歯を防ぎます。フッ素洗口を1日1回行ったときの虫歯予防率は約20~60%で、国内では最も高い虫歯予防効果があるとされています。

<フッ素洗口の方法>
1:フッ素洗口剤(粉末)を水で薄め、フッ素洗口液を作ります。
2:歯を磨きます。(プラークを落とすことでフッ素の効果が高まります)
3:フッ素洗口液を口に含みます。
4:フッ素洗口液を飲まないように、下を向いて30~60秒ブクブクうがいをします。
5:吐き出します。吐き出したあと、水でうがいをしてはいけません。

※うがい後30分は飲食を控えます。ちなみに、薬局やスーパーで販売されているフッ素配合の歯磨き剤などに含まれるフッ素は低濃度(500~1,000ppm)ですが、使い続ければ再石灰化の促進や酸の抑制がある程度は期待できますので「フッ素塗布」や「フッ素洗口」と併せて行い、虫歯予防の効果をより高めることは可能です。

一生快適な食生活を送れますように。