インプラントに関する質問~治療後に関して(Answer)-全体的なバランスを考慮した治療方針。富士見市ふじみ野の歯科・歯医者なら「くろだデンタルクリニック」

インプラントに関する質問~治療後に関して(Answer)

将来、体に害はないですか?

チタンは非常に生体親和性が高く、多くの方に安心してお使い頂けます。非常に稀ですがチタンアレルギーの方は注意が必要です。

インプラントが歯周病になったらどうしますか?

軽度の場合は歯周病の治療を行います。重度の場合は手術が必要です。場合によっては抜くしかできないこともあります。定期検診に通うことで歯周病の予防ができますので、一緒に大切な歯を守りましょう。

他人からインプラント治療を受けたことが分かってしまいませんか?

外観からインプラントをしていることに気づかれることは、まずありません。インプラント治療で重要なのが前歯の治療です。近年この問題を解決すべく、さまざまなタイプのインプラントやそのパーツが開発されました。

ですから、食事中に外れたり、カタカタ音がしたり、会話中発音障害はほとんど起こりません。インプラントは自分の歯と同じように何でも噛め、食事を楽しめます。

手術後、腫れたりしませんか?

患者さまによっては外科的刺激が大きくなり少し腫れることがありますが、それ自体は手術に対しての当然の反応なので心配いりません。多くの方は2~3日後に腫れがピークとなり、約1週間ほど経てば完全に収まりますのでご安心ください。

手術後の運動は大丈夫ですか?

できるだけ運動は避けてください。体が温まると血流が盛んになり痛みが出たり、出血の原因になります。また体が疲れると抵抗力がなくなり治りが悪くなりますので、安静にお過ごしください。

手術後の食事は大丈夫ですか?

ほとんどの場合、術後3~4時間くらいで麻酔が切れます。痺れが切れれば食事をして頂いて大丈夫です。ただ、できるだけ手術をしていない箇所で食べ物を噛むようにしてください。また、できれば柔らかい物を召し上がってください。栄養をとった方が抵抗力がつきますので治りが早くなります。

手術後のお風呂は大丈夫ですか?

できればシャワー程度にしてください。体が温まると血流が盛んになり痛みが出たり、出血の原因になります。

手術後の歯磨きはしてもいいですか?

手術した部位の歯磨きは避けてください。縫い合わせている糸が切れたり傷口が開いたりしますので、他の部位を歯ブラシでていねいに磨くことをお勧めします。汚れると感染の原因になるからです。

その際、歯磨き粉は使わないでください。また、歯磨きの後の「ぶくぶくうがい」もしないようにしましょう。どうしても、という方は軽くゆすいで唾を吐く程度でお願いします。

薬は飲まなくてもいいですか?

痛みがなくても抗生物質は服用してください。感染予防と炎症を和らげる効果があります。痛み止めは痛い時だけ服用してください。

手術後は歯が抜けたままですか?

ほとんどの場合、仮歯もしくは入れ歯を入れるようにしております。手術によってはすぐ入れられない場合がありますので、ご相談ください。

定期的な検診は必要ですか?

インプラントはチタンのため虫歯になったり、インプラント自体が破折することはまずありませんが、歯周病にはなります。歯周病になると非常に進行が早いため、予防のために定期的なクリーニングと検診が必要です。一緒に大切な歯を守っていきましょう。

自分の歯と同じように噛むことはできますか?

自分の歯と同じように考えていいと思います。自分の歯で噛める物はインプラントでも噛むことができます。

手術後に注意することはありますか?

手術当日は、激しい運動、入浴(長湯しなければシャワー等は問題ありません)、飲酒は避けてください。また、感染を防ぐため、処方された薬をきちんとお飲みください。

インプラントはどのくらいもちますか?

患者さまのお口の中の衛生管理に大きく関係しますので、お口の衛生状態が悪いとインプラントの寿命が短くなる場合があります。
インプラントの歴史は1950年から始まり、実用化されたのは1965年からです。実例として、1965年にインプラントを行った患者が亡くなるまでの41年間問題なく機能しておりました。

つまり40年間耐えられる実績は証明されています。常に衛生状態を良好に保ち、担当医師や衛生士の指導に従っていただくことが大切です。インプラントの10年生存率は95~97%前後です。

歯と歯ぐきの間・歯と歯の間に食べ物がつまりやすくなった気がします

インプラント体ともとの歯の根の太さが異なることに起因します。歯と歯ぐきとの隙間が天然歯の時と全く同じ状態にならないことが関係しています。もちろん人工歯を製作するときは詰まりにくいよう様々な工夫をして設計しますが、食べ物が詰まらない形態は逆に詰まってしまった汚れを取りにくくし、歯磨きしにくい形態なのです。

歯磨きしやすい形態も考慮していますのである程度はブラシでうまく対処していただくことが必要ですが、ちょっとした修正で改善できることもありますので主治医にご相談ください。

噛みごこちが少し違うのですが…

天然歯には、歯とあごの骨の間に歯根膜というクッションがありますが、インプラントにはこのクッションがないので、噛んだときの力が骨に直接伝わるためです。周りの歯とのバランスを考えながら噛み合わせの調整を行います。

インプラントをして数年後にインプラント体が動揺・脱落してしまった

多くの場合、インプラントの過重負担とインプラント周囲の感染症が原因です。揺れているインプラント体を、無理にお口の中に残しておくと、周囲の骨がさらになくなってしまいます。そうなった場合、早期に取り除くことが多くなります。インプラント体を取り除いて骨と粘膜が治るのを待ち、再び新しいインプラントを植立するか別の治療法を選択するかを検討します。

感染に関しては、インプラントも歯と同じように歯周病にかかることがあります。病気や免疫・体調の変化で、さらに加速することがありますので、日頃のプラークコントロールが重要です。また、ちょっとした噛み合わせの変化がインプラントを駄目にしてしまうことにもつながりますので、定期検診は必ず受けてください。

あごの骨が少なくなってきた気がします

歯槽骨(あごの骨)は、加齢とともにある程度吸収します。インプラント周囲の骨も例外なく骨はある程度失われますが、過重負担や感染、免疫のバランスが崩れると骨吸収はさらに加速します。

インプラント周囲の骨が大きく吸収してしまった場合、同じ部位へのインプラント再治療は不可能になるかもしれません。その場合は別の治療法を検討することになります。骨吸収をいかに最小限に抑えられるか、ということがインプラント治療の今後の課題です。

頬や舌のあたりを、噛んでしまいます

歯がない期間が長期に及ぶと、歯のなかったスペースに頬や舌が入り込んできます。そこに新しい歯が入ると頬や舌の筋肉がその変化に対応できずに、舌や頬を噛んでしまうことがあります。

一般的に筋肉は徐々に慣れていきますから心配ありません。それでも噛んでしまう場合は、上部構造の形態を変えることで対応します。

発音しにくくなった気がします

お口の中の環境が変化したためです。これは慣れなのですが、慣れる期間については個人差があります。